
5年生の時クロスステッチの授業がありました。図案は先生が準備して下さったみんな同じ模様で糸は4色。それぞれが自分の好きな色を選びました。
現代の子どもたちの日常はまるで大人と同じ様に時間やスピードに追われた生活を送っているかと思います。大人である私でさえ毎日忙しく過ごしていると、手仕事や同じリズムで目的もなく歩く事などが自分の癒しになっていると感じる事があります。
息子は今までクロスステッチの様な黙々と同じルールで針を動かし続ける経験はなかったのですが、とても楽しい時間だった様です。自分のひと針ひと針の積み重ねが形になっていく過程に喜びを感じていました。
出来上がったクロスステッチは今クラスのみんな布バックのポケットに付けています。みんな好きな色がバラバラで個性的で、同じ図案でも違った模様にさえ見えてくるから不思議です。
自分自身を大切に思い、それと共に仲間の個性も尊重出来る、自分と他者との違いさえも大切に思える様な人に、子どもが(そして私も)なれればいいなと思っています。
※授業内容は先生によって異なります。