
これは6年生の息子のオイリュトミードレスです。
土曜クラスに入ると、こども達が授業で使うものをいくつか手作りします。
持ち物を入れるカバンやクレヨンケース、そして何と言っても一番の大物はオイリュトミードレスと言っても過言ではないでしょう。
決して難しいものではありませんが、扱い慣れないシルクの生地がドレス型に仕上がった時には愛おしく感じました。
そうして作られたドレスを大事にするようにと、オイリュトミーの授業では持ち物をしまう所まで丁寧にこども達に伝えてくれます。
掌で優しくアイロンをかけてまっすぐに伸ばし、オイリュトミーシューズを芯に入れてクルクルと巻くと、片付けの苦手な息子でもアイロンを毎週かけずに済むくらいきれいに保つ事が出来ました。
そんな小さな教えの数々ですが、日々の生活のふとした瞬間に、オイリュトミーで過ごしたひと時がほろりとこぼれでる瞬間があります。
相変わらず片付け下手だけれど、畳み方だけは美しい時。
そして、6年生の息子が背中からふわりと被さる時。
あーこれは、オイリュトミーの優しく包み込むような動き。
時間に換算すれば、シュタイナー教育に身を置く時間はほんのわずかでしたが、心と体を通して五感で学んだ事はいつも止まらずにこどもを守り、内的な成長を育んでくれていると感じています。